レーシック難民とリスク
レーシックがきっかけで後遺症に悩まされている方たちがいるという話・・、最近聞くようになりました。
■TV報道ニュース(2013年12月)
理由は解明されていませんが、過剰矯正や、左右のバランスを欠いた矯正により、全身の倦怠感、鬱症状、めまい、頭痛など、深刻な状態が続き、ごく一部で、仕事が出来なくなり、レーシック難民と呼ばれる生活困難者が出ているそうです。
クリニック側の説明では、レーシック手術後、ドライアイや頭痛、めまい、疲労感などを感じても、大体1週間から1ヶ月程度で治るというのが模範解答的になっていますが、しかし、レーシック難民とよばれる方々は、その症状が緩和されず、長期間、悩まれているのが実態です。
今回、TV報道されたニュースでは、レーシック手術を受けた40%がなんらかの違和感を手術後に持っているそうです。もちろん、レーシックで、上手く言っている方たちもいますので、失敗事例にフォーカスしすぎてもと思いますが、いずれにしても、レーシックにはリスクがあると承知して、手術されてください。
レーシック難民はデマ?
レーシック難民は、メガネ店やコンタクトレンズ業者によるデマ・陰謀という説もありましたが、今回の報道で、レーシック被害者はかなりいるということが、鮮明に解りました。
レーシックの手術時間も10分程度のため、リスクについて、軽んじられる傾向がありますが、レーシックは外科手術です。レーシックを行う方は、医師やクリニックにしっかりカウンセリングをしてもらい、自分に最適な視力回復方法かどうか、冷静に判断していきましょう。
身近な人が良い結果を出していても、
慌てずに、じっくりと各クリニックの情報収集を行うことが、レーシック難民にならない唯一の方法です。
レーシックのリスクを体験してしまったら・・・
万が一、レーシック手術後に違和感を感じたら、手術をしたクリニックに迷わず相談にいってください。場合によっては、再手術をすることもあるかもしれませんが、角膜がどれくらい残っているかによって、再手術できるかが決まりますので、違和感を感じた方は、なるべく早く診察を受け、医師の診察をあおぎましょう。
また、レーシック手術後、各クリニックでは、3~4回の定期健診を行っています。
手術翌日、1週間後、1ヵ月後、3ヵ月後というのが一般的ですが、こちらには必ず足を運ぶようにしましょう。定期健診を受けずに、レーシック難民になっても、これは自業自得というしかありません。
レーシックには、リスクがあります。
このことを理解して、視力回復の方法を検討されるといいと思います。
主な副作用と合併症のリスク
ハロ・グレア
暗い場所で光の周辺がかすんで見える症状がハロ。
光をまぶしく感じる症状をグレアといいます。
術後、1週間から~3ヶ月以内に解消されるといわれていますが、レーシック前の近視や乱視が重く、瞳孔が大きく開く方では症状が残りやすい場合があるといわれています。
ドライアイ
コンタクトレンズを長年使い続けた方は、内皮細胞の数が少なくなっているので、レーシック治療後、ドライアイを感じる場合があります。こちらも時間と共に解消されるといわれていますが、解消されるまで、目薬などの処方箋を使うようになります。
エピセリウムイングロース
角膜上皮細胞が、フラップ下に侵入してしまうケース。レーシックの再手術で起こる場合があります。
セントラルアイランド
エキシマレーザーの照射中に生じたガスで、角膜中央部の切除が不十分になる場合があります。
老眼
レーシック直後は遠視の症状になります。とくに、強度近視だった方は、しばらく遠視の状態が続くといわれています。近視が軽い方や年齢が若い方ほど、数日で自覚症状は消えていくといわれています。